毒親の特徴!お金関係は?母親や父親の特徴と過干渉についても!

深層心理

「毒親」という言葉をよく聞くようになりました。

毒親の特徴は、過干渉、過度な管理、価値観の押し付け、養育放棄、ひどい虐待行為などを通して、子どもの心身の成長に悪影響を与えてしまうこと。

過保護に猫かわいがりするのも、逆にネグレクトやDVも含みます。

毒親という言葉自体は、スーザン・フォワードの著書『毒になる親 一生苦しむ子ども』(講談社刊、玉置悟訳)をきっかけに生まれた俗語です。

では、そういった毒親はお金関係ではどのような特徴を持つのでしょうか?

この記事では、お金関係で毒親が子どもを傷つける代表例を挙げ、早いうちから手を打てる方法を探ります。

というのも、毒親が老後と言われる年齢に達すると、「今まで育ててやったんだから面倒見ろ」と言い出すことが多いのです。

過干渉な親ばかりでなく養育放棄していた親でも、自分の健康不安や経済状態を理由に頼ってきます。

毒親になる母親と父親のそれぞれの特徴や、特に過干渉についてもまとめていますので、参考にしてください。

この記事を読んで、対処方法を見つけていきましょう!!

\第二弾/毒親の老後は絶縁できるのか?因果応報な結果や仕返し兄弟差別について!

毒親の特徴!お金関係は?

毒親には金銭感覚が麻痺している人が多いです。計画性に乏しく、その場しのぎでお金を使います。

以下、子どもの成長に伴う毒親の特徴を書いていきます。

子どもが幼児期から小学校卒業まで

お金は親が完全管理していて、子どもはお金の必要なときに親に「欲しいもの・必要なもの」を言うことが多いですよね。

小学校高学年になったら、少額のお小遣いを決めてそのお金を管理する練習を始めるべきですが、毒親にはそれができません。

自分がお金を握っていれば、子どもが欲しいと言った物を「くだらない」「必要ない」とはねつけることもでき、自分の価値観を子どもに押し付けやすいからです。

親の価値判断があやふやな場合は、子どもはよほど混乱して、親の顔色をうかがう子どもになってしまいます。

また毒親は、「中学受験に成功したら買ってあげる」「お母さんの言うことを聞けば買ってあげる」など取引条件を出しがち。

こうやって、毒親は過度に子どもを管理していくのです。

思春期

思春期特有の反抗期にある子どもに対して毒親は、全くネグレクトするか、親のほうが子どものご機嫌取りをします。

反抗期をおさめるために「金!」というと多め多めを与えてしまったり、頼んでもいないのに年齢にふさわしくない高価なプレゼントを用意したり。

中高生にとっては、一定金額のお小遣いをやりくりすることが将来的なスキルになるということがわかっていません。

思春期に反抗できないほど親の支配下に入ってしまっていたら、それこそ後で大変です。

「親と自分は他人である。親も悩みながら生きている一人の人間で、間違うこともある」と確認するのが反抗期なのですから。

私は過干渉気味の母親のモラハラ発言に、「そこまで言うの? もうどうでもいい、絶望した」という気持ちでぼうっと母の顔を見返すという技を身につけていました。

母は、「ここまで言ったら危険らしい」と感じるのか、その場を取り繕って離れていくのが常でした。

進路決定時

毒親の金銭感覚の甘さが現れるのがこの時期でしょう。

子どもが高校卒業後の進路を決める場合、家計の事情は少なからず影響します。

自分が私立大学に行っても弟妹は困らないか、どれくらいバイトで賄えばいいのか、就職したほうがいいのか、毒親とはそういう現実的な会話ができません。

ネグレクト親なら子どもの進路をサポートするより、「何でもいいから独り立ちしろ」というでしょう。

過干渉・過保護親なら、子ども側が前向きに建設的な話がしたくても、「アンタが心配しなくていい」「何とでもなる」「いい学校へ行きなさい」と言ってごまかしてしまいます。

「お金の出所」でい続ければ、子どもの生活に口出しできるからです。

就職後

ここからが毒親の本領発揮です。

「お金の無心」が始まります。

初めのうちは、「一人前になった、立派になった、アンタからお小遣いもらうようになるなんて」などと感謝してくれることでしょう。

けれど、遅かれ早かれ「お金を貸してほしい」と言うようになり、金額はどんどん上がっていきます。

理由を聞いてもらちが明かず、調べてみると、クレジットカード数枚、消費者ローンまであったという例も。

それが純粋に毒親自身のギャンブルやお酒などのお金ならまだいいのですが、自分の大学の学費だったり、幼い頃の習い事の費用だったりすると、自分にも返済義務があるように感じてしまいます。

毒親はそこにつけ込んで言い訳に使ったりもするのです。

この手の心理的な脅しに屈しないように、心を強く持ってください。

連帯保証人でない限り、親の借金全額が子どもの責任になることはありません

特に成長期に、親の顔色を窺うよう仕向けられていると、親の言うなりにお金を出しがちです。

様々な泣き言や「育ててやったのに」「アンタなんて産むんじゃなかった」などという悪態は、親が返済に追われているか、売り言葉に買い言葉の感情的な発言なので、真に受けないでください。

気に病まず、「また言ってるわ」と流すのが得策です。

法律的には

親の生活が困窮している場合には、子どもには最低限度の扶養義務があります。

最低限度です。

毒親の借金を肩代わりしなくてはならないのではありません。

親の借金は、親本人が弁護士に相談するべきことです。

子ども側がすることは、自分のお金を出すのではなく、「債務の任意整理」や「自己破産」などについて調べて弁護士を手配することではないでしょうか。

その後で、親がどうしても生活できないほど困窮するなら、扶養料を出さねばなりません。

これは、弁護士を介して合意した金額となります。

「毒親だから縁を切る」とはいっても、全くの他人になれるわけではありませんが、「扶養料」は、子どもが家計から出せる範囲内で合意するものです。

知っておきたいこと

どれほど毒親から逃げ出したくてたまらなくても、毒親の経済状態はある程度把握しておいたほうが、自分に降りかかる火の粉が少なくて済みます。

親の収入、貯蓄、借金額を知っておくこと。

弁護士を依頼する場合も、親がどこの金融機関に口座を持ち、どこからの借金があるか少しでも情報を渡せたほうがスムーズに運びます。

絶対避けるべきこと

  • 共同で家や車を買うこと
  • 親の連帯保証人になること
  • 親から借金をすること

毒親の特徴!お金関係は?ー母親の特徴について

過干渉・過保護・依存型の毒親さんが多いです。

だからお金の出入りで子どもの生活を制限したり、お金を与えることで子どもを繋ぎ止めようとしたりします。

感情面の特徴

1. 子どもを構うことで自分の存在意義にする。

2. 頑張って母親することで、「いいお母さん」だと周囲に認められいい気分になる。

3. 自分の寂しさを紛らわす。

4. 子どもの出す成果が自分の業績だと勘違いしている。

5. 気分にムラがあって、親として一貫したしつけができない。

一緒に暮らしている子ども側としての対処法は

1. 早いうちにお小遣い制にしてもらう

2. 家事をしたらいくらと取り決めて、お手伝いで儲ける

3. 子どもが母親を批判することがあると知らせる

母親というものは、妊娠中子どもは自分の一部だったせいか、いつまでもそう思いたいようです。

そして子どもは無条件で母親が好きだと信じたい。でもそれは、小学校低学年まで。

「お母さんってあれは得意だけどこれは苦手なんだね」と、言葉にしてみてはどうでしょうか。

子どもだって評価や批判もする他人であるということ。

毒親の程度にもよりますが、軽度の依存であれば徐々に外すことができます。

逆に言えば、「お母さん、これ下手くそ」と言えない関係は不自然なのです。

毒親の特徴!お金関係は?ー父親の特徴について

父親はネグレクト系の毒親さんが多いです。

1. 家計に十分なお金を出さない。

2. 自分の趣味や嗜好のほうが大事。

3. アルコールやギャンブル依存、酷い場合は手を上げてしまってDV。

4. 面倒なときにだけ、お金を渡して黙らせる

感情面の特徴

1. コミュニケーションの取り方がわからない

2. 共通の話題もなければどう話しかけたらいいのかもわからない。

3. 自分の職業や収入に引け目がある

4. 妻子から尊敬されていないと思っている

一緒に暮らしている子ども側にできること

暴力の被害に遭わないようまず気を付けてください

「もっと家にお金入れて」と言っても逆上するだけでしょう。

できることは少ないですが、話題を振ってあげたり、仕事大変か聞いてみたり、日頃の会話の有無が大事になってきます。

毒親の特徴!お金関係は?ー過干渉について

過干渉な毒親は、お金の出入りをコントロールすることで、子どもの自立を遅らせます。

何にいくらお金が必要なのか、逐一報告させたり、その使い道を認めなかったり。

過干渉な毒親は子どもが就職して巣立っていっても干渉を続けがち。

できれば早いうちに、「自分は過干渉な親であること」を悟ってもらいましょう。

ここで「過干渉」というものをまとめておきますので、参考にしてください。

過干渉とは

親が子どもの行動を制限したり、無理矢理考えを決めたりすること。

子どもは自分の主張が無視され、ストレスを感じます。

親は子どもを必要以上に構うことで自分の寂しさを紛らわしたり、子どもの人生を自己実現にすり替えて自己満足したいという依存の状態にあります。

過干渉な親の特徴

1. 子どもが話す前に話し出す・話をさえぎる

2. 子どもが選んだ進路を尊重しない

3. 子どもの友人を勝手に決める

4. 問題ばかり指摘して褒めない

過干渉が子どもへ与える悪影響

1. 嫌なことが嫌だと言えなくなる

2. 自分に自信が持てなくなる

3. 無気力になる

4. 物事を自分で決断できなくなる

過干渉な親への対処法

嫌なことを嫌だと思うのを諦めないでください。毎回口には出せないかもしれません。言うことを聞かないと親がヒステリックになったりもするでしょう。それでも、嫌なものは嫌ですから。

我慢できないこと、我慢すべきでないこと(虐待など)はすぐに児童相談所などに連絡してください。

過干渉の大部分は、子どもは親離れできているのに、親が子離れできていないというアンバランスな状態から生まれます。

自分のほうが親より精神的には大人かもしれないと思ってみてください。そしてできることを考えてみましょう。

距離を置く

長期休暇時に、遠くの親戚の家で過ごしてみるのはどうでしょう。

「どうせ反対されるから」と諦めてはいけません。

選択肢として、「海外に短期留学に行く」「友人たちとキャンプに行く」「親戚の家に泊まりに行く」を用意したら、親戚の家だったらOKが出ると思いませんか。

勉強を教えてくれそうな年上のいとこが居る家に根回しして、親戚さんのほうから招待してもらうこともできます。

親子でルールを決める

門限を決めたり、毎日定時連絡する時刻を決めることで、干渉が和らぐこともあります。

お金関係でも「1品1000円以上の買い物は報告する」と決めると、安心する親御さんも。

心配なだけと聞き流す

過干渉の言葉を真に受けると気力を殺がれます。「ああ、また心配してるんだな」と聞き流すことができれば、聞く側の心の負担も減ります。

そして、きゃんきゃん反発するのでもなく、オロオロもせず、親の言葉に動じなくなってください。

「私はこんなにしっかりしているのに、まだそんなことを言ってるの? どっちの意見が正しいと思う?」というオーラをまとえるようになります。

そうすると、「もうコントロールが効かない」と気付いてくれる親御さんもいます。

第三者に相談する

親の過干渉がどれだけ酷いのかは、自分だけではわかりません。

オンラインカウンセリングやスクールカウンセリング、児童相談所のホットライン、チャイルドラインなどの電話相談先に話してみましょう。

専門的な知識のある人に相談でき、客観的な判断や具体的なアドバイスをしてもらえます。

毒親の特徴!お金関係は?母親や父親の特徴と過干渉についても!―まとめ

子どもとの距離の取り方がわからない「毒親」は、金銭関係でも子どもを苦しめます。

成長期は親の同意がないとお金を使わせてもらえなかったり、反抗期をお金で宥めようとしたり。

就職して独立するとお金を無心されることもよくあります。弁護士さんが必要になることも。

母親はお金の使い方をコントロールして子どもの主体性を殺してしまいがちで、父親は家計全体にお金を入れてくれないなど、ネグレクト毒親が多いようです。

過干渉は毒親によくみられる症状ですが、子どもの人生をコントロールすることで自分の存在意義を感じたいという、子離れできていない状態です。

子どもさんとしては、できる限り過干渉の親から距離を取ってみてください。

第三者に話してみることはとても大切です。カウンセリングやホットラインなども活用しましょう。

毒親でも全く縁を切ることは法律上できませんが、自分を守る方法はたくさんあります!!

おススメ書籍:スーザン・フォワード著『毒になる親』

おススメ書籍:井上智介著『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』

 

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